こんにちは!管理人のハルです。
2025年10月8日(水) ~ 10日(金)に東京ビッグサイトで開催された「H.C.R.2025 第52回国際福祉機器展&フォーラム」。3日間で12万人以上が訪れた会場は、今年も情報と人の熱気であふれていました。少し時間が経った今、ふと思い出すのは、その場で「これいいな!」と足が止まった製品たちです。今回は、実際に会場を訪れ惹かれた10製品を振り返ります。

(※写真は出展社様の許可を得て撮影しています)
- 日々の買い物に使いやすい「スムーディ(買い物用)カウサポ」
- 準備も簡単!少量の水で髪が洗える「SUSUGU」
- 手動車椅子が電動車椅子に!「ELEXEED SAVER」
- おむつの概念を変える「O-MU-TSU MUSEUM at H.C.R.」
- はじめから着やすい服をカスタマイズできる「Play fashion! for ALL」
- 機能性下着にもデザインを「ケアエムショーツ」
- ”0”にはできない転倒リスクへの心強い味方「ころやわ」
- 視覚障害があっても色や水の量がわかる「みずいろクリップ」
- 自分のタイミングで食べられる食事介助ロボット「Obi」
- ラヴィーナ株式会社「NAIL PEN AQURE」
- 2026年は10月7日~9日開催!
日々の買い物に使いやすい「スムーディ(買い物用)カウサポ」
こちらはPanasonicさんの「スムーディ(買い物用)カウサポ」。最近増えている買い物かごが置けるタイプの歩行器です。

見た目は一般的な歩行器ですが、シート部分を広げると、スーパーにある店内かごを置いて使うことができます。スーパーに着いてから、カートを変える必要がないのが良いですね。小回りが良いので、通路の狭いスーパーでも使い勝手が良さそうでした。
座面の下は収納部になっていて、2リットルのペットボトルが2本横にして入れられる底面幅があります。後方車輪にはティッピングレバーもついているので、段差も軽く上がれます。シンプルな色みで、デザインも落ち着いた印象を受ける歩行器でした。
準備も簡単!少量の水で髪が洗える「SUSUGU」
赤箱の牛乳石鹸でおなじみの牛乳石鹸共進社株式会社さんから発売されているポータブル洗髪デバイスセット「SUSUGU」。

本体下部の半透明の部分が水を入れるタンクになっており、必要な水の量はなんとおよそコップ1杯!タンクにはメモリも付いていて、男性で短髪なら一番下のメモリ、女性のショートカットなら真ん中のメモリの量で事足ります。
使い方は簡単で、ミストブラシのタンクに水を入れセットしたら、専用のミストシャンプーを髪に吹き付けミストブラシで髪をとかします。最後はタオルで拭き取り乾かせば洗髪が完了です。本体は310gと軽く、少し重いブラシで髪を梳くような感覚でした。
専用のミストシャンプーも優しい香りです。ミストの量は2段階で調整でき、肌に当たる感覚も柔らかく心地よかったです。タイプCで充電でき、1回の充電で3時間駆動できるそうです。年齢や身体の都合で入浴がままならない方だけでなく、お風呂に入れない災害時やキャンプなどのアウトドアにも活用できる製品でした。

手動車椅子が電動車椅子に!「ELEXEED SAVER」
手動車いすに装着して電動化できる海外製のユニットが最近増えていますが、日本のメーカーである今仙電機製作所さんが製造しているのが「ELEXEED SAVER」です。

車椅子に専用アタッチメントをつければ、工具無しでユニットの取り外しが可能です。移動距離が多く手動では大変…という必要な時だけ装着できます。取付けられる車椅子は決まっているとのことでした。バッテリーで充電しながらスマホも充電できるそうです。スピードは6km/hで、歩行者扱いになるそうです。
おむつの概念を変える「O-MU-TSU MUSEUM at H.C.R.」
大阪万博でも話題になった「未来のおむつコレクション」。H.C.R.でも見ることができました!

”おむつ”というと、使用すること自体だけでなく、白いパンツ型のものが主流でデザイン的にも心理的抵抗のあるものだと思います。このコレクションを見ると、「どうしてなかったんだろう?」と思う色や形、デザインが取り入れられており、まさに”未来”を感じられました。こうした心理面にも配慮された福祉製品や介護用品が商品化されていくと、将来自分が年齢を重ねて使う必要が出たときに嬉しいなと思います。


はじめから着やすい服をカスタマイズできる「Play fashion! for ALL」
株式会社WeOurさんが手がけるインクルーシブファッションプロジェクト「Play fashion! for ALL」が株式会社ZOZOさんとの協業で出展されていました。Play fashion! for ALLプロジェクトは、”すべての人が自分らしく、当たり前にファッションを楽しむ”ため、普段私たちがお店で購入するのと同じデザインの服が、車いすの方や体に障害がある人でも着やすい工夫がプラスされて販売されています。

サイズ展開はなんと60種類以上!現在は品切れになっていますが、オンラインで購入できるようになっていました。オーダーメイドではなく、最初から自分にあったサイズや装着方法を選んで購入するため、オプション料金なども必要ないそうです。

機能性下着にもデザインを「ケアエムショーツ」
株式会社LeAILEさんの「ケアエムショーツ」。排泄障害によって、おしゃれを諦めたり仕方なく下着を選んでいるという声から、選択肢を広げたいと開発されたそうです。

開閉式でカテーテル使用にも配慮されたつくりですが、単純にカテーテルでも使いやすい下着というわけではなく、消臭生地の使用やレース装飾をあしらったデザインなど、排泄障害とともにある心理的抵抗にも配慮されています。
今後、カテーテルバッグのカバーも展開予定だそうで、こちらも楽しみです。
”0”にはできない転倒リスクへの心強い味方「ころやわ」
一見普通のマットに見えるこちらは、株式会社Magic Shieldsさんの「ころやわ」。なんと転んだ時だけ柔らかくなり、骨折リスクを低減してくれる魔法のようなマットです。

上地と下地の2層になっており、上地部分は5~6年、下地部分は20~30年持つ耐久度で、消耗した場合も部分的に交換が可能です。
試しに膝を勢いよくつけてみましたが、衝撃が吸収されて本当に痛くなく驚きました!

最新のものは製品改良により厚さが改善され、ずり足でもマットの端にひっかかりにくくなっています。サイズ展開も幅広く、木目調の見た目は自宅にも取り入れやすいですね。
視覚障害があっても色や水の量がわかる「みずいろクリップ」
株式会社Raise the Flag.さんの「水色クリップ」。視覚に障害のある方が、液体の注入や色判別を自立的に行えるスマートクリップです。こちらは以前から気になっていた製品でもあり、今回実際に手にとることができました!

スイッチを黒側にすると「色」、水色側にすると「液体検知」ができる1台2役の優れもの。色判別機能は、22色が判別可能です。本体上部の黒い部分にカラーセンサーがついており、そこを対象物に押し当ててスイッチを入れると、音声で色を教えてくれます。

液体検知機能は、クリップ部分をコップなどの容器にはさみ液体を注ぐと、本体下部に液体が接触した際にアラーム音で教えてくれます。先端のシリコン部分は、0~50℃まで対応(短時間のお湯の接触であれば最大120℃まで対応)可能となっています。洗うこともできるので、飲料物に使っても安心です。さらにタイマーもついているので、カップラーメンにお湯を注いでそのまま3分測ることもできて便利です。
長さは約13㎝で、重さも約34gと軽量で持ち歩きもしやすいサイズ感でした。専用の電池で動いているため、電池が切れたら会社に送ると交換してもらえるそうです。
自分のタイミングで食べられる食事介助ロボット「Obi」
こちらはダブル技研株式会社さんの食事介助ロボット「Obi」。食事介助の必要な方が、ご自身の好きな量や順番、タイミングで食べるための介助をするロボットです。

本体は重さ約3.5㎏、充電式で2~5時間バッテリーが持続するため、外出時に持っていくことも可能です。
スプーンはマグネットで本体にくっつくようになっており、サイズ違いのスプーンやフォークなど、4種類の専用カトラリーがあります。プレートには4つのくぼみがあり、すくいやすいよう返しがついています。このプレートは取り外すことができ、電子レンジ・食洗機いずれも使用できるという優れもの!
実際に試した動画がこちら↓
”食べ物を選び、口に運ぶ”というアームの動作は、スイッチで簡単に操作できます。またスイッチは手だけでなく、肩や膝で動かすといった使用者の身体状況に合わせて選択が可能です。
製品名の「Orbi」の由来は、”敬意”や”お辞儀”からつけられたそうで、電源を入れると最初にロボットがお辞儀をしてくれます。そんなところも素敵な製品でした。
ラヴィーナ株式会社「NAIL PEN AQURE」
ラヴィーナ株式会社の「NAIL PEN AQURE(ネイルペン アキュレ)」は、水性のネイルペンです。
(画像引用:ラヴィーナ公式 楽天市場店)
通常のマニキュアと違い、主成分が水という水性のマニキュアです。塗った状態でもSpO2が測れるため、福祉や介護の現場でもレクリエーションとして取り入れやすくなっています。
色は全8色。私も塗らせてもらいましたが、発色もよくどれも落ち着いた色味でした。マニキュア特有の匂いもなく、爪でこすれば剝がれます。ペン型になっているので、握力が弱い方も握りやすく、ボトルからつけ直してという手間もないのでこぼしたり、だまになる心配もありません。

”いつまでもおしゃれを楽しみたい”という方に寄り添う商品だと思います。
2026年は10月7日~9日開催!
ほかにも、別記事でも紹介したP.A.S, Inc.さんの「PINTO W」や、Jatcoさんの移乗機構付き車いす「Lifmy」、株式会社ジャクエツさんの障害の有無に関わらず誰もが遊べる遊具「KOMORI」「YURAGI」など、実際に体験できる製品も多数ありました。すべて回り切れなかったのが残念です…。


来年の国際福祉機器展は、2026年10月7日(水)~9日(金)開催が決定しています。会場は同じく東京ビッグサイトですが、改修工事に伴い東展示ホール1・2・3・7・8に変わるそうです。
来年も楽しみですね!それではまた!



