今年は10月2日~4日に行われた「国際福祉機器展2024」。医療や介護に携わる人なら一度は聞いたことがあるであろう、福祉用具のビッグイベント!
通称HCR(Int. Home Care & Rehabilitation Exhibition)と呼ばれるこの展示会。来場者が例年10万人を超えるアジア最大規模の展示会で、気になる製品に実際に触れ、体験できるのが醍醐味です。(今年の来場者は120,041人だったそう!)
今回は数年ぶりのリアル展への参加。今回は事前に「デザインにこだわり」という検索に引っかかった出展社から、管理人・ハルが気になった「外」で使う製品をピックアップしてご紹介します。
(注:掲載した写真は出展社様より許可を得て撮影させていただきました)
地図が読めなくても足元から道案内してくれる「あしらせ 2」
視覚障がい者のためのナビゲーションデバイス、株式会社Ashiraseの「あしらせ2」。専用のアプリで目的地を伝えると、足への振動で目的地まで案内してくれるという製品です。
「振動で本当に分かるの?」と半信半疑でしたが、これが分かる!!
今自分が向いている方向が、進行方向に対してどちらなのかを振動で教えてくれます(例えば、進行方向が右前方なら、右足の前方が振動)。
視覚障がいの方に限らず、”地図アプリを開いたけど最初に進みだす方向が分からない…”という方にも、使えるのではないでしょうか。
朝夕の足の変化にも一足で対応「ストレッチニットスニーカー」
一見ふつうの靴に見えるこちらの靴は、(株)マリアンヌ製靴の「ストレッチニットスニーカー」。ニット素材で伸縮性があることにより、朝夕での足の浮腫の変化にも対応可能なほか、外反母趾の方や装具着用の方にもおすすめです。
下敷きインソール(下写真:白)も入っており、ここでのサイズ調整も可能です。ベルトも取り外しできるため、足囲に合わせて好きな長さに調整できます。
靴屋さんの装具対応スニーカー「Vステップ06」
ショッピングモールなどでよく見かける靴屋MOONSTARにも、なんと装具対応のスニーカーが!甲バンドを引っ張るとベロが自動的に起き上がり、履き口が広がるようになっています。片足販売もしているようです。
下り坂も安心「ロボットアシストウォーカーRT.3」
坂道の多い地域に住んでいる方に歩行器は心配…と思っていたことがあったのですが、こちらはRT.ワークス(株)の電動アシスト付き歩行器「ロボットアシストウォーカーRT.3」。下り坂では自動的にブレーキが働き、ゆっくりと歩くことができ安心です。また上り坂もパワーアシストが働くため、楽に登ることができました。
家でも外出時にも途切れないコミュニケーションを「マイトビーⅠ-16」
(株)クレアクトの視線入力装置「マイトビーⅠ-16」。視線入力の感度がよく、使用時のストレスが少ないのが印象的でした。
画面の裏側には、書いた文章が表示される「パートナーウィンドウ」という画面がついており、話し相手が画面をのぞき込む必要がありません。
持ち運びも想定されており、日光にも強くバッテリーで10時間ほど持つそうです。よく使うネットやメールなど、自分の好きなように画面もカスタマイズできるそうですよ。
次回は 2025年10月8日からの3日間!
以上、H.C.R.2024でデザインに惹かれた製品をご紹介しました。他にも気になる製品はあったのですが、すべてを見て回ることが出来なかったのが残念です…。
リアル展は終わってしまいましたが、WEB展は11月1日(金)まで開催中、シンポジウムはアーカイブで見れるそうですよ。
来年は10月8日(水)~10日(金)の開催です。楽しみです!
ではまた!
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