こんにちは!管理人のハルです。
東京・日本橋にある『分身ロボットカフェ DAWN ver.β』をご存知ですか?
2021年のグッドデザイン大賞を受賞したこちらのカフェの取り組み。
ずっと行きたかったこの場所。
ようやく行くことが出来たので、こちらのレポートをお届けします!

どんなお店?
「分身ロボットカフェ DAWN ver.β」とは、さまざまな理由で外出することが困難な方々が、分身ロボット『OriHime』&『OriHime-D』を遠隔操作し、サービスを提供している常設実験カフェです。
テクノロジーによって、人々の新しい社会参加の形の実現を目指し、株式会社オリィ研究所が運営しています。

▼株式会社オリィ研究所

OriHimeって何?
「OriHime(オリヒメ)」とは、株式会社オリィ研究所が開発した遠隔操作型の分身ロボット。カメラ・マイク・スピーカーを搭載しており、インターネットを通じて離れた場所からでも操作できます。
OriHimeを通じて、あたかも「その人がその場にいる」ようなコミュニケーションが可能で、身体的な制限がある人でも社会参加を促進するツールとして注目されています。

また「OriHime-D(オリヒメディー)」は、テレワークをしている人が遠隔で接客やものを運ぶなど、身体労働を伴う業務を可能にする、全長約120cmの分身ロボットです。

OriHimeと同様にカメラ・マイク・スピーカーが搭載されており、インターネットを通じて操作できます。前進後退・旋回の移動能力があり、上半身には14の関節用モータを内蔵しています。
店内の様子
今回は、分身ロボットOriHimeによる接客が受けられるとともに、食事やスイーツが楽しめる「OriHimeダイナー」を予約(事前予約制)しました。
お店は、東京メトロ・半蔵門線三越前駅から歩いて10分程、交差点沿いのビルの1階にあります。

中に入ると、さっそくOriHimeパイロットの方が対応してくださいます。

ソファを挟んで左側は予約席、右側がカフェスペースとなっています。
OriHimeパイロットさん以外にも、5〜6名の店員さんがいらっしゃいます。ロボットが動けなくなった時や、スピーカーの調整といった現地サポートもされていました。

店内は段差がなく、ストレッチャータイプ・電動を含む車いすも通れるゆったりとした設計です。トイレは、通常のトイレ以外に、介助ベッド附設・オストメイトのバリアフリートイレも1つあります。
Barカウンターの隣には、バリスタ研修を受けたOriHimeパイロットがロボット「NEXTAGE」を操作して、お好みに合ったコーヒーを提供する「テレバリスタ」があります。
この日は残念ながらお休み…。開催日は月・水・土曜日の12:20-/14:20-/16:20-限定なので、気になる方はお間違いなく!

いよいよ席へ!
席へ案内されると、各テーブルにOriHimeが一台ずつ配置されていて、そこにパイロットさんが遠隔で入られます。

私たちの席には、オープン初期から公認パイロットとして働かれている「くどぅ」さんが接客してくださいました!

まずはパイロットさんからのメニューの説明。メイン+ドリンク、メイン+デザートのセットやキッズメニューもあります。どれも美味しそうで迷います…!!

注文を終えたら、料理が来るまでの間、パイロットさんとお話しできます。店員さんと話すカフェ、何を話せばいいんだろう…とドキドキしていたのですが、パイロットさんがとにかくお話上手!口下手な私も楽しくお話させていただきました。

そしてこの対話を楽しんでいる間に、”パイロットさんもここで一緒に話している”という感覚になるんです!オンラインだと会話が遅延したり、「今なんて言ったの?」と聞き取れなかった経験ありませんか?それがなく、まさに”そこにいる”感覚。これはぜひ体感してほしいです!
パイロットさんに聞いてみました!
せっかくなので、パイロットのくどぅさんに色々と伺ってみました!
どうやって操作しているんですか?
操作は簡単で、基本は画面上のボタンのみ。ボタンと連動してOriHimeの手や顔が動きます。
顔は上下左右、手は”YES/NO”や”バイバイ”など、初めからいくつかの動きが登録されており、そのボタンを押せば動きます。頭のカメラから、繋いだ先がどんな様子かも確認できます。
体験コーナーもあり、はじめてでも簡単に操作できました!
何か特別な機器は必要ですか?
OriHimeの操作には、専用の特別な機器はありません。iPadやノートパソコン、スマートフォンといったデバイスとインターネット環境があればどこからでもアクセスできます。
(この日も、ニューヨーク・青森・神奈川・広島といった様々な場所から働かれていました。)
DAWNカフェで働きたいと思ったら?
求人は不定期にホームページ等で出されます。研修は7回程あり、OriHimeの基本的な操作や接客の方法を学びます。OriHimeとOriHime-D、両方の練習をします。
現在パイロットは約90名が在籍しており、シフト制で働いています。
オリヒメを使ってみたいと思ったら?
メンテナンスが必要なので、購入ではなくレンタルできます。就労のほか、結婚式に来られない祖父母と繋ぐために使う方もいらっしゃいます。オリヒメを開発した、オリイ研究所のホームページから申し込み可能です。
ごはんもおいしかったです!
そうしておしゃべりに花が咲いている間に食事が届きました!

ドリンクを運ぶのは「OriHime-D(オリヒメディー)」という、全長約120cmの分身ロボット。基本的に床の黒い線に沿って動くそうですが、線以外にも遠隔操作で移動できるそうです。

ごはんもとってもおいしかったです!
お食事は、食形態の対応も可能となっているので必要な方はHPを確認してみてください。
「距離」の概念が変わる
いかがでしたか?遠隔ロボットがいるカフェというと特別な場所という感じがしますが、実際に行ってみると、世の中にある数多くのカフェのひとつでした。特別な場所じゃないのが素敵ですね。
偶然にも周りも外国の方ばかりだったのですが、パイロットさんたちが英語で接客されていて、言葉・国・居住地・身体的制限の有無など、いろんな「距離」という概念が変わるのを肌で実感しました。
こういった風景がこれからの当たり前になればいいなと思います。
▼場所の情報はこちら

それではまた!