こんにちは！管理人のハルです。
去る10月16日、今年のグッドデザイン賞が発表されました。今年は審査対象数5773件の中から、全1579件の受賞しています。
今回は、その中から管理人ハルが気になった「外出」に使う道具3点をお伝えします。
杖の概念を変えた！「パラケイン」
1つめは、シュポーン株式会社さんの「パラケイン」です。今年度のグッドフォーカス賞も受賞されています。
ココが気になった！
・杖を”支える”→”姿勢をサポートする”存在へ。これまでの杖の概念を変える！
・杖の使用に伴う肩や手首の痛みも軽減できる
・これまでにないスタイリッシュなデザイン
”杖”というと、歩くのが不安になってきた方が、転倒予防や体を支える目的で使い始めるのが一般的でした。こちらのパラケインは、歩行姿勢をととのえたり、歩行時の推進力をサポートすることを目的としています。
現在、モデルは2つ。”Spiral”は歩行姿勢をととのえることに特化した杖。杖の弾性から生まれる反発力によって、杖側に傾きすぎる体を正中に補正してくれるそうです。
”Three Part”は、より速く爽快な歩行を目指したい方向けに、推進力を生み出すことに特化した杖。杖足部が生み出す反発力が、足首の蹴り出しをサポートすることで、前方に進む力をアシストしてくれるそうです。
スタイリッシュなデザインもさることながら、もうひとつ特徴的なのがその販売方法です。
まず購入前に理学療法士による歩行状態の確認があり、そこで適合の可能性があると、実際に製品を試し購入するという、専門家と”一緒に選ぶ”流れになっています。理由は、この杖が全ての片麻痺のある方の役に立てるわけではないから。自分に合ったものを選ぶからこそ、体全体の負担を軽く、そして長く使えることにつながるでしょう。
杖もまだまだ進化するんだということに気づかせてくれます。今季冬には新モデルも販売されるそうで楽しみですね。
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手を使わずに履ける靴「steppi（ステッピ）」
２つめは最近増えてきた、手を使わなくても履けることを謳った製品のひとつ。株式会社オンワード樫山さんの多機能ニットシューズ「steppi」です。
ココが気になった！
・しゃがまなくても脱ぎ履きできる
・洗濯機で丸洗い可でお手入れが楽。
・シンプルなデザインで、服と合わせやすそう！
片足165gの軽さで、白黒ネイビーの３色。ニット素材で出来ていますが、汚れを弾き、洗濯機での丸洗いもできるそう。手を使わずに脱ぎ履きできるので、屈む・しゃがむ動作が辛い方におすすめです。出先で座る場所がなくても安心して脱ぎ履きできますね。
シンプルなデザインで、服とのコーディネートもしやすそうです。こうした機能を備えた靴のデザインが増えていくと、自分の好みや服装に合わせた靴を選べるようになるので嬉しいですね。
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一人で着られる車いす利用者用レインウェア「多機能レインウェア」
3つめは、車いす利用者用のレインウェア、carewillさんの「多機能レインウェア」です。
ココが気になった！
・上下分離式で車いすを漕いでもめくれない、巻き込まれない。
・ポンチョや膝掛けとして、車いす利用者に限らず使用できる。
デザイン性だけでなく、車いすユーザーの方も製品開発に一緒に参加されており、タイヤに巻き込まれないポンチョの丈感や一人でも脱ぎ着出来るなど、機能面でも工夫がなされています。
車いす用のレインウェアというと、体も車いすもすっぽり包むタイプの印象が強いですが、こちらはポンチョ＋膝掛けの上下分離式。ウィンドブレーカーのようなスマートなデザインがすてきですね。車いす利用者向けとありますが、膝掛けはキャンプやスポーツ観戦時の寒さ避けにも使えるそうです。
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自分が使いたいと思うものを選べるように
いかがでしたか？暮らしのなかで困りごとに出会うと、気持ちも沈みがちです。でも、その困りごとを解決してくれる機能が備わった道具が、さらに自分が使いたくなるデザインだったら、沈んだ気持ちにもプラスに働いてくれると思うのです。
困りごとを解決してくれる機能だけでなく、そんなデザインの選択肢も増えていくと嬉しいです。
それではまた！
