「ヨットに乗りたい!」を叶えるハンザクラスとは?

いつかのための暮らしの道具

こんにちは!管理人のハルです。

先日、海の近くを散歩していたら見つけたこんな看板。

「車いすとヨットが一緒に写ってるけど、どういうこと…!?」
「”ハンザクラス”って何??」と気になったので調べてみました!

ハンザクラスとは?

ハンザ」とは、オーストラリアのクリス・ミッチェル(Chris Mitcell)氏が、『誰でも乗れるように』と考案した小型の1~2人用のヨットのこと。子どもから高齢者、障がい者の方も、難しい練習をせずに楽しむことができるヨットです。

画像引用:一般社団法人ハンザ・セイリング・ジャパン

元々あったユニバーサルデザインのヨット「アクセスディンギー」が、2013年に「ハンザ」と改名し、「ハンザクラス」としてクラス付けされました。

クリス・ミッチェル(Chris Mitcell)氏は、”Sailing for Everyone(みんなのためのセーリング)”を提唱しており、この理念のもと、障がい、年齢、経験に関係なく、誰もが自由なセーリングを楽しめる、セイラビリティ活動を世界各国に広げました。

クリス・ミッチェル氏(画像引用:画像引用:一般社団法人ハンザ・セイリング・ジャパン

誰でも乗れるのはなぜ?

構造

ハンザは通常のボートより座面が深く設計されており、ボートの深い位置に座るので重心が安定します。

画像引用:日本ハンザクラス協会

また、”センターボード(キール)”と呼ばれる部分が艇に対して重く長いことで転覆の心配がなく、他のヨットに比べ安定しています。
二人乗りの場合は並んで座るそうで、インストラクターと乗ったり、お友達やご家族とも楽しめそうですね。

画像引用:日本ハンザクラス協会

操縦

操縦は、”ジョイスティック”と”シート(ロープ)”のみ。ジョイスティックは舵取りを、シートはセール(帆)を操作します。電動サポートを着用すれば、手を使うのが難しい方でも操作できるようになっているそうです。

画像引用:広島市HP

乗船方法

乗船方法は、車いすの方はリフトやマットを使ってできるそう。座るところはハンモックのような椅子にもたれかかって座ります。足をいっぱいに伸ばして乗ることもできます。

どこで体験できる?

ここまでみてみると、セーリング経験ゼロの私も乗ってみたくなってきました…!

そういった方向けに、一般社団法人ハンザ・セイリング・ジャパンという団体が、全国で体験会を実施しています。

ハンザの体験会情報
ハンザの体験会についての情報です。ハンザ体験会は費用は無料、または保険料だけの低料金から参加できる体験会が多いです。全国での体験会情報などを紹介しています。気軽にハンザ(ヨット)に乗ってみましょう!

気になった方は、お住まいの地域で探してみてはいかがですか?わたしも参加してみたいと思います!

最初から”誰でも”乗れるデザイン

この看板を見つけた日も、実際に車椅子の方が乗船されている姿も見えました。すでにあるヨットをバリアフリー仕様に変えるのではなく、”最初から誰でも乗れるデザインにする”という考え方が素敵ですね。

世の中には自分が知らないだけで、まだまだすてきな道具や環境があるんだと気付かされます。

それではまた!

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