わたしの暮らしに大切なもの・こと -Episode#1 ハル-

わたしの暮らしに大事なもの・こと

こんにちは!管理人のハルです。

突然ですが、質問です。

あなたが、日々の暮らしのなかで大切にしていることはなんですか??

この質問をされてすぐに答えられた方はいるでしょうか?
「え?そんなこと考えたこともない…」と思われた方も多いでしょう。

日々の暮らしは”作業”の積み重ねで出来ている

わたしが仕事としている作業療法は、以下のように定義されています。

作業療法は、人々の健康と幸福を促進するために、医療、保健、福祉、教育、職業などの領域で行われる、作業に焦点を当てた治療、指導、援助である。作業とは、対象となる人々にとって目的や価値を持つ生活行為を指す。

引用:日本作業療法士協会

つまり、私たちが日々過ごす上で行っている無数の生活行為(食べる、寝る、仕事をする…等)を”作業”と捉え、日々の暮らしはその”作業”の積み重ねで成り立っていると考えます。

そしてその”作業”における目的や価値は、人によって異なります。例えば、同じ”調理”という作業でも、Aさんにとっては”仕事”であり、Bさんにとっては”趣味”かもしれないのです。

ゆえに作業療法士は日常的に、対象者の方が日々行う”作業”やその意味について考える機会が多くあります。しかし臨床から離れると、「じゃあ自分の大切な作業って何だったんだろう?」という疑問、そしてその問いの難しさ、”作業”という言葉の難しさに気が付きました。

わたしが大切な作業に気付いたきっかけ

私が、自分の大切な作業に気付いたのは数年前。
子どもの世話で1日があっという間に終わってしまう日々。たまに一人の時間が出来て、リフレッシュしようと本を読んだりカフェに行っても、どこか集中できず気分がすっきりしませんでした。

そんなとき、たまたま子ども向けのお話会があるというので、図書館に行きました。

お話会のあと、せっかく来たので図書館をぶらぶら…。

特に目当ての本があるわけでもなく、ただ本の背表紙を見て歩くだけ。

でも図書館を出た後、不思議と気持ちがすっきりしていたんですよね。
図書館だけじゃなく、本屋さんも一緒でした。

この体験から、私の大切な作業のひとつは「図書館や本屋さんをぶらぶらして読みたい本を見つけること」だったと気が付きました。

私の場合は、他にこんな作業に気が付きました。

・朝お気に入りのマグカップでコーヒーを飲むこと
・1日1回は外の空気を吸うこと
・あれこれ巡らせた考えをノートに書き留めること

「大切な作業」と言われると、なにか大それたことを言わなくてはいけないのかと身構えてしまいますが、思っていたよりもシンプルなことだったんだなと思います。

あなたの暮らしのお守りになりますように

こんな風に、自分がそれをしていると心穏やかに過ごせることや、毎日欠かさずしていること、誰にも邪魔されたくない時間を振り返ってみると、自分の大切な作業が見えてくるかもしれません。そして、それはいつか、自分らしい暮らし方を続けるためのお守りになるかもしれません。

「あなたが日々の暮らしの中で大切にしていることは何ですか?」

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